八八

 というわけで、今日初めてやるゲームがいろいろありました。ありましたが。その中で、オリンピック種目であるところの「八八」について。

 よく知っている人によれば、最も花札で完成されてるゲームなんだそうで。

 さて、ここで正直な感想を思いのままにくっちゃべると、流石に八八の好きな方は気を悪くされること請け合い。なんで、クールダウンして論理的に行こう。

 とりあえず、決まりごとの多さ、役の多さ、絵とか札の得点とか、覚えることの多さに閉口する。お江戸の博徒は記憶力よかったんだなあ、と感心することしきりである。
 慣れている人いわく、これは全て「慣れ」だそうである。「こいこい」も絵合わせや得点は同じ?だから、単純なゲームから慣れていれば、特に「八八」で学ぶことも少ない、というわけだ。なるほど、そうなのだろう。

 では、全ての決まりごと、ルールから札の種類まで、全てをきちんと覚えていたとしよう。

 それでも、僕はゲームとして八八は好きになれない。

 手札運の強いゲームなのである。ただ、それが直に悪いというわけではない。
 (結構、僕のゲームの好き嫌いは誤解されてるような気がする)
 僕が嫌いなのは、その「運」の要素を、戦略で跳ね返すことができないゲームである。

 例えば、手札が悪い時に確実に降りれるなら、まだやる気になれる。そこに判断の要素があるから。

 必ず出なければならなくなった上、出た他のプレイヤーが手役とか作ってて得点を奪われる切なさよ。どうしろと?

 手札運がものすごく良くて、場も絶場になって、おもいきり金が入ってくれば、それは痛快だろう。でもそれは自分の頭脳の手柄ではない。

 例えばポーカー。これも手札運のゲームではある。しかし、ポーカーフェイスと言われる様に、ハッタリで凌いだり、さっさと降りて被害を減らしたりするタクティクスがある。

 八八にも「降り」の戦術はあるが、しばしばそれはままならず強制される。

 僕は八八は嫌いだ。今後は自分から遊ぶ気には全くならないだろう。



 とはいえ。
 我々チームからも、八八に誰か一人、送り込まねばならない。そして、できれば皆に、遊びたい、と思うゲームを遊んでもらいたい。
 もし他に誰も八八を遊びたい、という人がいなければ、僕が選手団の団長として責任があるから、出ざるを得ないだろう。
 そういった絡みもあるので、なるべく他の選手のみなさんにもやったことのないゲームをやって欲しいのだけれど。困ったなあ・・・