サンクトペテルスブルグ
(前回までのあらすじ)
冬の都・サンクトペテルスブルグにて。
田中ブンケイは、25ルーブルのはした金を元手にその身を都の発展に捧げるが、他の役人どもに出し抜かれけちょんけちょん、己がいかに矮小で吹けば飛ぶような存在であるかを知らしめられたのであった。まる。
さて、AKAさんからのお便り。
MechDARIUS 『少なくとも、建物や貴族は2or3番手なので、逆に“良いものが回ってくる確率が高い”とは、考えられませんか?』
結論。考えられません。
あの後、何回かプレイし、かつ、昨夜新宿イエサブで自分用に買ったサンクトペテルスブルグのカード構成を調べてそう判断しました。
っというのはですね。
○建物
最初のターンで、建物を購入するプレイヤーはじっつに少ないことにご注目ください。
第1ターンで建てるor手の中に入れて役に立ちそうな建物とは? 実は
・ポチョムキン村×1枚
・天文台×2枚
程度ではないでしょうか??
正直、酒場×2枚はちょっと怪しいとこ。ですが、ここでは購入対象としておきましょう。しかし、これで全5枚。
最初にめくられる8枚中に、3枚以上出現する確率は、どんなもんなんでしょうね。
獲得点数効率の高いKRANKENHAUS(14コスト)以上は第1ターンに握るor購入するにはややリスク高すぎです。
一方、安いMARKT(5コスト)ZOLLHAUS(8コスト)は得点効率悪すぎで、結果的にアップグレードの土台としての価値しかない。にも拘らず、もっとも枚数が多いのです。(5枚と5枚で10枚。全28枚だから、1/3以上がこれらの建物なのです)
○貴族
一方、貴族はまだマシです。
最も換金効率の低いSCHREIBER(通称ラモス)でもコストは4と安く、かつ最後の顔数ボーナスで無駄にならないからです。
で・す・が
最初のラウンドは、建物フェイズの建物が大量に売れ残っており、来る貴族の人数が少ない可能性は大いにあります。
結局、最初のラウンドでついた資金の差は、次のラウンドの職人フェイズでさらに強化される傾向にある、と見ました。
(次回予告)
果たして、冬の都で最初の年を大過なく過ごすにはどうしたらいいのか? 田中ブンケイの思索が始まる・・・・って、結論が出るとは限らない、ない、ない!