柏木
遊んだのは
・サンクトペテルスブルグ
・ラー
・乗車券
このうち、まず今夜は「ラー」についてお話しとうございます。
ラー、はクニツィアの名作競りゲームでして、得点の元になるタイルの「ノリ」さえわかれば、あとはシンプルなシステムでアブラ汗の乗る競りが、60分程度で楽しめる好ゲームです。
さて、ここにS原さん、という柏木の常連がいらっしゃいます。氏は、この「ラー」において、「Ra」タイルを引きまくる名人として知られております。
今夜も、その技の冴えがいかんなく発揮されました。
今、手元に「ラー」が無いので、数値が間違っていたら後で修正します。
ラーは、タイルが全部で180枚。
うち、「Ra」タイルは30枚。1/6ですね。
今回は5人でプレイしたので、Raが10枚引かれるたびに1ラウンド終了、30枚全部引かれてゲーム終了です。
Raがどんどん引かれると、ラウンドが終了し、点数計算に入ってしまいます。得点がトップに対して追いついていないプレイヤーは、Raを引かれると困るわけです。
また、他のプレイヤーが競りを終了した場合、残ったプレイヤーは、ラウンドが終了するまでは競りを続行できます。つまり、競争相手がいない状態で、わずかな資金で多くのタイルを引くチャンスがあるわけです。
第1ラウンドがまさにその展開でした。
最後にS原さんだけが残り、後はなるべく多数のタイルを並べ、入手するだけ。しかし・・・
引いてきた1枚目がRa。
その瞬間にラウンド終了、残しておいた資金はムダになります。
さて、ゲーム終了後、計算してみますと。
全30枚のRaのうち、S原さんが引いた枚数はなんと13枚。1人でほぼ半数近くを引いています。
それだけではありません。
S原さんの下家に、今日初めて柏木に来て、ラーをプレイするのも初めて、という方がいました。
彼のタイル引きは、第1ラウンドはごくノーマルなものだったのですが・・・第2ラウンド、先に競りを終了したS原さんが手をかざして怪しい電波を送信したとたん・・・彼もRa引きマシーンになってしまったのです!
それは第2ラウンドのことでした。
最後まで残った彼は、何枚かタイルを重ね、随分いい感じに積み上げておきました。そろそろ引くのを止めた方が良いんじゃないの? という周囲に対し。
「あと1枚!ここで男は引かないと!」
もちろん、その1枚がRaであったことは言うまでもありません。積み上げたタイルは全てパーとなりました。
彼も、結局S原さんの病気が移って、Raを計10枚引いてしまいました。
僕の下家の●山さんが5枚。で、僕と、僕の上家に座った方の引いた枚数が、お互いに1枚。これを図にすると、
S原
13枚→10枚→1枚
↑ ↓
5枚 ← 1枚
恐るべしS原効果。確率なんてあてになるもんじゃない。
さて、ゲームの結果は、S原効果を見て、今回はRaのめぐりが極めて早い!と見て取り、早め早めに少なめでも確実なタイル入手で点を無駄なく取った、僕の勝ちでした。
ま、モニュメントの出方に救われましたけどね。