トンガ・ボンガ

 柏木にて、回すことが出来た。
 いやいや、面白かったですよ。さすがはステファン・ドーラの作品です。


 勝利条件は、「ゲーム終了時に最もお金を持っていたプレイヤー」です。


 各プレイヤーは、それぞれ自分の船を操って5つの島のうち任意の4つを回って、スタート地点のトンガ・ボンガ湾に戻ってきます。

 島に到着すると、25金報酬がもらえます。ただし、既に他のプレイヤーが先に上陸していると、1人につき5金相手に支払う必要があります。だから、当然先に島に到着している方が有利です。

 また、誰か1人がトンガ・ボンガに帰ってくるとゲーム終了で、かつ同じラウンドに帰り着いたプレイヤー全員に10金のボーナスがあります。

 と、いうことは。いかに船を早く進ませるか?が勝負になることはわかりますね。


 さて、船の速度を決めるには、サイコロを振ります。サイコロの目の合計が船のスピードになります。が、自分の振ったサイコロが自分の船のスピードになる、のではありません。他のプレイヤーの船に「割り当てる」のです。


 実はサイコロを振る前に、各プレイヤーは自分の船に給料を積みます。そして、その船にサイコロを割り当ててくれたプレイヤーに、積んだ給料を支払います。

 サイコロを割り当てる時に、当然、たくさん給料を積んでくれた船にサイコロを割り当てたくなりますよね。多くの給料を積むほど、他のプレイヤーが大きい目のサイコロを割り当ててくれて、船が速くなりやすくなっています。


 でも、給料を払いすぎると、どんなに早く湾に帰ってきても結局お金が減っていて負けてしまいます。また、どんなにお金を積んでも、そもそも他のプレイヤーがみんなショボイ出目しか振らないこともあります。

 かといって、渋い給料ばかりだと、なかなか船が進みません。


 船を進ませるマップの方もなかなか味が利いていて、いつスピードを出すか、いつ抑えるかを考えるいい按配になっています。



 サイコロを使っているので、確かにサイコロ運はあります。出目が悪いと、途中の給金があまりもらえません。しかし、その分他のプレイヤーの足も鈍るのでバランスが取れているとも言えます。サイコロ運だけに留まらない、実は駆け引きの熱いゲームだと感じました。



 今夜は人と逆のルートを辿ることで、上手く船を進ませた僕が勝利したか! と思いきや、スピードは一番遅かったものの、やりくり上手でお金を上手く貯めたミキさんの勝利。