ラー http://www.thegamegallery.net/intro/?xml=ra

 ラーは一部で「競りのクニツィーア」と囁かれるライナー・クニツィーアのデザイン。
 プレイヤーが取れる行動は3つのうちひとつで選択肢は少ないのに、考え始めると様々な要因が絡んで思わず唸ってしまう、「競り落とし」ゲームの逸品でした。
 詳しい説明は、リンク先をご一読。

 このゲームは、遊んでみたところ、やはりゲーマー向けという気がしました。全ての要因が最終的に点数に換算されるため、目を配ったプレイが要求されます。運任せや漫然としたプレイでは勝てない、というより、そのプレイスタイルではこのゲームは楽しめないでしょう。

 相手の残しているお金を見て落札できるか図り、並んでいるタイルが必要か図り、袋の中に残っているタイルを図り、他人の落札したタイルを図り、並んでいるRaタイルの残りを図る。
 提示条件から、その場その場の最善手を探るのが楽しい、そういうゲームです。
 一方、ゲーム全体を通しての計画性みたいなのは薄いと感じました。カタンが生産・計画のゲームで、人狼が会話とだましのゲーム、やったことないけどアフリカが発見のゲームなら、このラーは「機を見るに敏なヤツが勝つ、商人のゲーム」と感じました。

 今回のプレイでは、モニュメントをうまく種類を集めて僕が逃げ切りました。うわははは、僕が勝つゲームは良いゲームなんですよ!(酷)
 注目手としては、
 ・「手元の1が無くなるまでとにかくラー」
  1や2のお金ではおそらく落札できませんが、かといって負けている状況ではRaタイルを引いてゲーム終了が近づいてもらっては困る。ラーを宣言して競りをする限り、Raはたまらないし、災害がらみの酷いタイル並びなら落札の可能性もあり、さらに組み合わせによっては大きくプラスになる。
 ・「最後の一人なら落札し放題」
  Raタイルしだいですが、お金が尽きたプレイヤーは手番が飛んでしまうので、最後まで粘れば他人に邪魔されずタイルを限界まで並べて、最安値で落札可能です。これで一挙にタイル獲得、というのもうまい手ですね。