アンダーカバー2 http://www.ps-hiroshima.com/board/undercover2.htm

 邦題はアンダーカバー2ですが、直訳の「ハイムリヒ商会」もスパイっぽくていいよねぇ。
 こちらは「6ニムト!」のデザイナー、ヴォルフガング・クラマーの、1986年ドイツゲーム大賞に輝いた傑作です。

 簡単に説明すると、全員担当するスパイが決まっていて、それは他人には教えない。サイコロを振って、スパイを動かし、動かした位置でスパイそれぞれに点数が入り、最終的に最も多くの点数を稼いだスパイを担当しているプレイヤーが勝ち。
 なんだけど、このゲームのキモは、スパイを動かすときに、どのスパイを動かしてもいい、って所。自分の担当スパイを高い点数の得られるところに動かしてばかりいると、いずれ担当スパイがばれて、他のプレイヤーにマイナス点のところに送り込まれてしまう。かといって、あまりブラフばっかり張っていると他のプレイヤーに先を越されてしまう。
 追加オプションルールとして、
 ・位置を入れ替えたり、任意のスパイを任意に動かしたりできるアクションカードを追加する
 ・ゴールの3/4のあたりで、他のプレイヤーの担当するスパイを紙に予想して、当たっていたら最後にボーナス点がもらえる
 というのがあります。

 今回は、アクションカードは使わず、予想ルールは入れてプレイしました。

 最初の1回は、みな正体がばれないよう恐る恐るプレイするものだから、全てのスパイがほぼ足並み揃って僅差の勝負に。
 2回目のプレイはみなの思惑が絡み合いすぎて一部のスパイが突出。うまく切り抜けたプレイヤーが勝利しました。
 面白かったのは、2回目のプレイではみんなにメモとペンを与えておいたら、誰かの操作の度にかちゃかちゃとメモを走らせる様子。それと、予想タイムを超えた後のデッドヒート。予想タイムを越えた後は、大きな得点マスをうまく使えば他人に邪魔されずにゴールできるので、あからさまなプレイが出てきます。
 僕は勝てませんでした。ううう、2回目は惜しかった。みんなサイコロが悪いんだ!(と負け惜しみ)

 ちなみに、プレイの間に誰がどれを担当しているかわかってくる、っていうんだけど、
 「ぜーんぜんわからねぇ!!」
 思うに、正体露見を恐れてみんな迷彩はりすぎです。2回のプレイを通じて、予想がヒットしたの、僕が一人当てた(それも、かなーり当て推量)だけでしたよ。