ワルモノhttp://www.aeronaut.jp/products/products_05.html

 日本産ボードゲーム、エアロノートシリーズの05。
 これ、偶然柏木でもう1チーム買っている人たちがいて、そちらは4人プレイ。こちらは3人プレイ。

 ゲーム概要紹介;
 ホームページ見ても、恐らくゲームテーマはわかってもどんなルールなのか、ゲーマーの知りたいことは何一つわからないと思いますんでご紹介〜

 [目的]
 プレイヤーは1名の刑事と他全員マフィアになります。役割カードを配って決定するのですが、刑事がいない(全員マフィア)場合もありえます。

 ・マフィアの目的
  現金カードを持って、飛行機か船のチケットを入手、ゲーム盤から脱出すること。

 ・刑事の目的
  現金カードを持っているマフィアと同じマスに入り、逮捕宣言すること。


 [ルール]
 ゲーム盤上を、サイコロを1個振って移動します。サイコロの目の分、移動できます。サイコロの目以下で止まっても構いませんし、少しも動かなくてもOK。
 (つまり、6を出せば0〜6マス移動できる。1を出せば0〜1マス移動可)
 ゲーム盤には、飛行機/船のチケットをもらうマス、チケットをもらうための指令書をもらうためのマス、他人のアタッシュケースの中身を見るマス、銃で撃たれた時のリスタートポイント、脱出口(ゴール)である空港と港があります。

 このゲームのキモは、現金カードのシステムにあります。

 本物の現金カードは1枚しかなく、他のプレイヤーのものは偽物です。
 プレイヤーは、移動中に通ったマスにいた他のプレイヤーを指名、アタッシュケース内の現金/偽物カードを交換することができます。このとき、カードはプレイヤーが机の下で実際にすりかえるのですが、すりかえなくても構いません。(つまり、交換したフリをする)
 プレイヤーは、スタート時は自分が本物/偽物どちらを持っているか確認できますが、ゲーム中、確認するためにはサイコロを振らずに「確認する」と宣言しなくてはなりません。確認したら、それだけで手番は終了です。

 つまり、いかに本物の現金を手に入れ、チケットを入手して空港または港に行くか?というゲームなのです。


「が」


 柏木でプレイしたところ、両チームともあまり評判が良くありません。

1)移動の問題
 前述したように、移動には大変な自由度があるにも関わらず、「移動力」はサイコロ1個で決まりますから、1と6では差が大きすぎるのです。運の介入度合いがこの一点で強烈すぎるという評価に。
 改善案としては、「賽の目を1D4あるいは1D3にする」「移動をチケット支払い方式(スコットランドヤードのような?)にする」等が提案されました。


2)千日手の問題
 3人プレイのこちらの卓では、Oさんが自分のカードを確認、次にK氏のカードを確認、僕が現金を握っているのを確認したうえで「6」を出して僕の元に直行、緊急逮捕で終了となりました。

 4人プレイのとなりの卓では、逆に、アタッシュケースのすりかえのできない安全地帯に全員が入り、誰もそこから動こうとしない全員待ち伏せ状態で千日手になってしまいました。

 これについては、
 ・必ず一人は刑事になるようにする。
 ・移動時の「そこに止まることもできる」は無しにする。
 という提案がありました。


3)コンポーネントと価格の問題
 エアロノートシリーズは、確かにコンポーネントがキレイです。ぺかぺかしてます。
 ただ、このキレイさは、少なくともゲーマーの心は捉えないと思います。私見ですけど。
 カードの印刷をぺかぺかにするよりは、ドイツゲームの多くのように、木の駒でも入れてくれた方がなんぼか心を打つ。
 そして、このぺかぺかさのためか、ゲームの手ごたえに比べて値段が高い!3800円です。宝石商買って1000円おつりが来るっちゅーの。



 個人的にはですね、日本産のボードゲームは応援したいんですよ。(だからマーメイドレインも買ったんじゃよ〜)でもなー。 やっぱまだまだ、ドイツゲーム大賞で揉まれている向こうのお国には勝てないような。