めがねノこころ ゆうき りん著

 もちろん読了。眼鏡万歳。
(言っとくが断じて「まんせー」ではなく「ばんざい」であるからそう読め)

ヴァルキュリアの機甲」は、サクラ大戦であった。だがしかし。ヒロインたちを身長18mに設定するというとんでもない飛び道具を放つことで見事にオリジナルなエンターテイメントになっていた。所々、「結局それはなんだったのさ」みたいなトコを残したが、「結局そんなオチかい」という所もありはしたが、まぁ、いいかそんなことと納得させるシリーズで完結した。

 さて今回の「めがねノこころ」。今度は一種の変身ヒロインものであった。あえて言うならキューティーハニーである。
 道具立てはヴァルキュリアほどの大砲ではないものの、小口径弾ぐらいの飛び方はしている。僕は好きだ。個人的にはつるでぺたいのは守備範囲外なのでどうかとも思わんでないが、ま、この際良しとしよう。
 とりあえず、この一巻で風呂敷は敷き終えた感じだ。使える道具を配置した。今後の続刊で、それをどう展開させてくれるか。「ヴァルキュリア」では、最初の飛び道具の威力が強すぎたのか、続刊での展開に、やや刺激値を狙った「あざとさ」を感じてしまった。今度はどう転がしてくれるのか、楽しみである。