ジャンク

 ちょい前にオークションで競り落としていて、「いつかやりたい未プレイゲーム」だった一つ。

 5つの船を商人が飛び回っていくのを見定めて、売り買いを進めてお金を稼ぐゲーム。

 自分の手番に出来る行動には3つあって、

 1)自分の荷物をその船に積む。
  荷物がたくさん積まれていると、その船からもらえる金額や商品カードが増える。
 2)その船からお金を貰う。
  このもらうお金が、すなわち勝利ポイントになってます。
 3)その船から商品カードを貰う。
  商品カードは、手番の後の「商品提示フェイズ」で使います。

 問題は、このアクションの対象にする「船」は自由に選べないことです。それぞれの船に、それぞれの行動を担当する商人が巡回していて、自分の臨む行動をしてくれる商人が、狙いの船にいるタイミングを上手く見計らわなければなりません。ここがこのゲームのメインギミックですな。


 手番の後の「商品提示フェイズ」では、握りこみによるクローズド競り方式で4種類の商品それぞれからお金、または特殊カードを貰います。
 同じ商品を別のプレイヤーが提示した場合、枚数の多い方が勝ち、少ないほうは提示した枚数がムダになってしまいます。

 これを10ラウンド繰り返して、一番お金をためた人が勝ち。

 さて、ゲーム中に僕が見定めたポイントは、「商品提示フェイズ」でもらえる金額よりも、手番で商人に指示してもらえる金額の方が大きく、他のプレイヤーと差が付きやすいということです。

 ゲームの当初から、5隻のうち1隻に狙いを付け、その船に荷物を積み、「この船は俺の船」みたいな顔をします。で、その船からお金と商品を貰います。商品提示フェイズでも、この船の商品(ちなみに茄子)では他のプレイヤーには負けない、というプレッシャーを与え、この商品の提示では必ず勝つようにします。

 他人の邪魔ができるようでいて、実はしにくい。そんな気がしますよこのゲーム。

 結局、茄子大尽のワタクシがスタートから逃げ切って勝ち。

 ギミックの割りに、スピーディーに進む面白いゲームです。商人の移動などに、後にハンザにつながるシステムが見え隠れする気がしますが、自由度はずっと少なく、待ち時間が少ないのはいいポイントでした。