かわさきさんの足跡

 ココで言う「かわさきさん」とは、ボードゲームデザイナーのカワサキ工場長とは別の人です。

 僕の信頼する紅茶専門店ジークレフの川崎さんのこと。ジークレフの茶葉は、いつも納得のクオリティをキープしつつ真っ当なお値段。かつパッケージとかも良いデザインなので、とても大切な店です。

 で。
 この川崎さんの、茶葉をオススメしてくれるメールマガジンの文章が素晴らしいんだ。

 一部を引用してご紹介しましょう。
 これは今年の7月、メレン農園のアッサムセカンドフラッシュ入荷のお知らせのメールの一文です。

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■抽出が終わって茶液を注ぐと、深い緋色の液体がカップを満たしていきます。艶やかに輝く茶液。そしてその上にはティップのうぶ毛が浮き、きらきらと輝いて見えます。同時にカップからは気品溢れる香りが立ち上ります。

〜中略〜

■一口含むと、軽やかに茶液が口中に流れ込んできます。この口当たりの軽さ、そしてこの風味は、30年オーバーのブランデーを思わせます。
最初の印象は軽いのに、気が付くと豊かな香りが口の中を満たしているのです。

■渋みはあまりありません。かといって甘いというわけでもありません。
いや、正確にいうと、渋みも甘味も、滑らかな口当たりに包まれて渾然一体となっているのです。昨年のマンガラム農園のアッサムの香りはストロベリージャムに喩えられましたが、今年のメレン農園の香りは、まさに上質なブランデー。実に豊潤です。

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 アッサム好きのワタクシは、メールを読み終わるや否や、注文ぶち込んでましたね、確か。いやあ、紅茶についての文章で、川崎さんの文章以上に「飲んでみてえ!」と思わせてくれる文章に出会ったことがありません。俺も飲んでみたい。そう素直に羨望させるパワーがあるのです。


 そんな川崎さんも、mixiに参加していて、僕のページも踏まれたらしい。てへへへへ。

 紅茶商売は真っ当にやればやるほど儲からない、なんて言われてるらしいんで(僕の知る限り、真っ当な紅茶専門店が3つは潰れてる)頑張って欲しいと願わずにはいられません。