シベリア少女鉄道#12「アパートの鍵割ります」@新宿シアタートップス

 空振り三振!


 今回の感想を一言で言うとこんな感じ。
 この劇団の芝居は、毎回、いかに前半で仕込みを後半で叩き壊すような大ネタを見せてくれるか。これに尽きていると思う。だからこそ、ちょっと頼りない演技力も、かむことの多い台詞も許してしまっている。

 が、しかし。

 今回はネタが「いかに客を空振りさせるか」に狙いを定めていて、(観た人ならわかるよね、この表現)いつもなら大ネタで「ガッ」と落としてくれるのに、細かい、いや細かすぎる小ネタで空振りを重ねてくれるので辛い。痒い。決して笑えないとは言わないが、今までの魔球並み落差のあるフォークボールを待っている客に対して、ボール一個外した投球を繰り返されてもつまらないのだ。




 さて。
 今回の芝居、なんとシアターテレビジョンで放映が決まっているそうです。大丈夫なのか。


 さらにさらに、次の芝居はなんと「サザンシアター」でやるというのです。


 今回の芝居を見る前から、サザンシアターはでかすぎるンちゃうの?とやや不安に思っていましたが、今回の出来でその不安がさらに強まりました。おいおい大丈夫なのか?マジで!

 でもチケット買っちゃったけど。一人分なので被害は最小限。


 次の芝居は、シベ小にとって「天王山」になる気がします。
 大いなる飛躍になるのか、命脈を絶たれるのか。

 ドキドキですね?