アメリカ男性諸氏に告ぐ

 自由と平等を愛するアメリカ合衆国の男性のみなさん。

 ワタクシは先日、あなた方の国のごく一部に滞在する幸運に恵まれ、みなさんの生活のまたまたごく一部を垣間見せていただきました。
 私は「郷に入りては郷に従え」の教えを知る者であります。
 従いまして、私のような若輩者が、わずかに得た知見を頼りに彼の国の方々に意見するのがいかに不遜であるかを恥ずかしく思います。

 しかしながら、あえてここに苦言を呈しますことが、真の日米友好、ひいては地球全体、人類全体の益になると考え、あえて申し上げる次第です。


 どうか、どうか私の衷心から申し上げるこのただ一言を、受け止めていただきたい。


 「流せ」


 いいからちゃんと流せ。ほんのひと手間だろ? 頼むから、流せ。 な?
 それができたら、次は鍵を壊さずに済む方法をいっしょに考えようじゃないか。なあに簡単なことだ。しまっているドアをノックする力を弱めるだけだ。そうだろう? なにもそのドアはテロリストが占拠しているわけじゃあないんだ。CQBまがいの蹴り開け突入の必要は無いと思うんだ。なあ。どうだろう?
 俺は変なことを言っているかい?