今度のウルトラマンは面白い!

 と思いますヨ。

 実はですね、平成のウルトラマンたちは、ほっとんどちゃんと見てないンですよ。なんつうか、観ようと思うフックが無かったというか。

 今回のウルトラマンメビウスを観てみようと思ったきっかけは、その設定。

「昭和のウルトラマンと、世界観がつながった続編である」

 ということ。
 どんな風に始めるのだろう?と思って、まず第1話を観てみることにしました。これがあたりでした。フック有効です。



 今度のウルトラマンメビウスは、宇宙警備隊隊長・ウルトラの父から地球に派遣されてくるんですねー。その時の台詞がいい。

父「今日から君は、ウルトラマンだ」
メ「ウルトラマン?」
父「あの星では、我々はそう呼ばれている」

 ある意味、この台詞が象徴するように・・・メビウスは「ウルトラマンとしては新米」なのです。だから失敗もする。
 第1話のラスト、なんとか怪獣を撃退したものの、それは人間のビルを盾にして巻き込むことで得た勝利でした。地球の防衛隊・GUYSの隊員は、そんなメビウスに思わず叫びます。

「なんて下手な戦い方だ!」

 第1話で、地球人に叱り飛ばされるウルトラマンなんて初めて観た。



 この、「新米ウルトラマン」という設定が、ウルトラシリーズを通しての一つの問題、

「何故、ウルトラマンが戦ってくれるのに、人類の防衛隊も戦わなくてはならないのか。弱いのに!」

 に対して一つの答えを提供しています。そう、今回のウルトラマンは、確かにウルトラマンなので怪獣に対して強いですが、「下手」で「経験不足」なのです。なので、GUYSが上手くサポートしてやらなきゃならない。
 
 また、今回の防衛隊・GUYSは、ちょっと「強い」です。劇中では「メテオール」と総称される、地球外技術を彼らは持っています。面白いのがこのメテオール、強力なために、その使用には許可が要るし、時間制限が付いてるんですね。倒しきれない。そこでますますウルトラマンとの協力が必要、と。
 これも面白いポイントです。


 更に、世界設定がやはり面白いです。
 そう、昭和のウルトラマンと舞台を連続させたということは・・・・メビウスのいる地球は、

「20年以上前に、たくさん怪獣の襲撃を受けていた地球」

 なのです。だから、怪獣の存在も、ウルトラマンの存在も、みな知っているし、防衛隊もある。しかし。全ては20年前。

「20年以上、怪獣が来なかった地球」

 でもあるのです。それが、いろいろ面白い設定を作り出しています。例えば今回明らかになった「GUYSライセンス」。一定年齢以上なら誰でも受験できて、隊員としての最低限の訓練は習得できる。これは、怪獣が頻繁に来ていて、対抗組織の隊員を補充するために生まれたシステムと考えられますね。
 ところが、システムはあっても怪獣が来なくなってしまったために、今はこの資格、持っていれば内申書や入社に有利、なんていうものになってしまっている、というんですね。第2回でもちょっとそんな描写が出てきます。
 今後もいろいろ、この世界設定を生かした話が作れそうですね。


 更にお楽しみポイント。
 怪獣の存在ですが、あくまで「生物」ということで、どうも「過去の怪獣と同じ怪獣」が出てくるようなのです。(そればかり、ではない。第1話はメビウスオリジナルの怪獣だった)つまり、同じ怪獣の別個体というわけですねー。
 第2話はグドンが登場しました。
 そして第3話の予告。

ウルトラマンって、死んだことがあるんですか!?」

 来週の怪獣は、バードン
 過去にウルトラマンタロウを殺した、バードンです。

 第3話「ひとつきりの命」

 うわー 田中さんとっても来週が楽しみ!!





 最後に。こんなメビウスですから、お父さんと子供が安心して一緒に見て楽しめる、そんな番組として、今後もがんばってほしいと切に思います。