ウルトラマンメビウス 第10話「GUYSの誇り」

 いやー 面白かった。
 今、一番ワタクシが楽しみにしている番組ですよ。
 ああ、この番組の素晴らしさについて語りたい! ・・・けど、語る相手がいない・・・トホホですよ。社長さんによろしく。(私信)

 ここまでの10話を振り返ってみると。

 まず第1話「運命の出逢い」〜 第2話「俺達の翼」で設定の紹介とお膳立て。メビウスが「戦い方の下手な新人ウルトラマン」であること。一方、GUYSメンバーたちも一度ほぼ壊滅に追い込まれたところからの復帰。
 第3話「ひとつきりの命」でメビウスが不死身ではなく、GUYSが「必要」であることが描かれる。
 第4話「傷だらけの絆」〜第5話「逆転のシュート」〜第6話「深海の二人」で今度は寄せ集めのGUYSメンバー一人一人に焦点を当て、その抱える悩みをほぐしながら絆を深める話。
 その一方で、シリーズ当初から暗躍を続ける「謎の怪女性」の正体、目的、印象的な舌なめずりの意味が明かされていく。
 ちょっとコミカルな第7話「ファントンの落し物」は息抜きながら、しっかり「作戦を展開するGUYS」と「協力するメビウス」が描かれる。

 そして、遂に謎のウルトラマン、の様な巨人宇宙人、ツルギと前隊長セリザワの関係、ボガールとの因縁が明かされる第8話「戦慄の捕食者」〜第9話「復讐の鎧」。


 復讐。他の全てを省みない=巻き込まれる他の命を顧みない=ウルトラマンの魂を捨てた男、ツルギ。
 バイザーによって目が覆われているのは、あたかも狭めた視界を暗示しているかの様だ。

 その彼が、遂にメビウスとの共闘を自分から提案する第10話。スーツアクターさんの演技もあって、メビウスとツルギのタッグファイトは、きっと子供の心をわくわくさせたと思う。そんな「頼もしさ」があった。
 それ以上に、メビウスを「怪獣と戦う仲間」と認識し、仲間を助けるために力を尽くすGUYSの姿が良い。


 たとえ怪獣を倒すためでも、そのために失われる命があるなら、GUYSの意味がない。
 命を守る。それがGUYSの誇り。


 メビウスの素晴らしいところは、これだけメッセージと伏線のつまったストーリィが、あくまで子供が観てわかる(と思う)レベルで展開されているところだろう。


 復讐を果たし、力尽きたツルギ。彼の身体は光に包まれて天に帰る。それを迎えるのは、「ウルトラの母」。
 これが今週のラストなら、次週予告もスゴイ。

「頭が二つになって、復活したァ!?」
「そんな・・・ヤツは倒せないのか!」

 より凶悪な姿で復活したボガール。
 もうツルギはいない。二人がかりでやっと倒した相手に、メビウスはどう闘う? メビウス大ピンチ! そこに現れるのが・・・

 ああ、次週がとっても楽しみだ!!