納豆禁止法案の提出について。

 まあ、なんつうの?

 最近、ついてねー とは思っていたわけですよ。
 しかしまあ。ココまでとは。


 今日、晩飯を下北沢は「札幌スープカレー食堂 心」で食おうとか思いまして。
 「14種類の野菜のスープカレー」にトッピングチキンを戴くことに。

 注文をとってくれたのは、笑顔がちょい可愛い娘さんだったですな。


 ほどなく運ばれた「それ」。
 玄米をスプーンにとり、スープにくぐらせ、食う。


 ・・・・思ったんだ。

 なんかちょい、「ネバい」とね。

 オクラがたくさん入っていた。
 人参とジャガイモも入っていた。
 ・・・・
 14種類、には及ばない気がした。煮崩れして溶けこんじまっているのかとも思った。

 にしても、「ネバい」。オクラにも粘りあるけど、スープ全域にまで広がるものなのか?


 スプーンに、米に混じって、砕かれた豆の様なものが混じっている。

 豆はキライじゃないんだ。豆は。


 ・・・・


 豆?
 その時初めて(そうさ!半ば以上食べた後だったさ!)スパイシーな香りの中に、許されざる悪臭の破片を感じ取ったのでした。

 納豆!!!

 そう。このスープカレーには、あろうことか「ひきわり納豆」が混入されていたのです!!


 おおう、この悲劇に天よ泣け地も吼えろ。
 あの店員、「14種類の野菜〜」と「納豆とオクラ」を間違えやがったであります!!



 そう。「心」のレギュラーメニューには確かに「納豆とオクラのスープカレー」が含まれています。選りにも選って、「それ」と間違えるとは!! しかも、ここまで食べて初めて気づくとは!

 あまりの敗北感にくらくら来ました。打ちのめされました。屈辱感と途方も無い悲しみに襲われました。死にそうです。風邪気味なのに。

 伝票をチェック。確かに「14種類の〜」となっております。つまり、僕の注文ミスではありません。なんか泣きたくなってきました。
 とりあえず何の罪も無い米をば食い納め、店員さんに声をかけて確認。

「あのさ、これ、もしかして〜」
「はい、納豆とオクラの・・・」
(伝票を見せる)
「俺が頼んだの、14種類の野菜のスープカレーなんだよね」
「えっ」
(店員さん絶句)

 その「やっちゃった私」な顔見たら、この店員さんにどーのこーの言うのかわいそうになってしまった。
 だいたい、ここまで食べちゃってるし。俺。

 席を立ち、伝票どおりの金を払い、
「次はちゃんと野菜を食わせてくれよ」
 と言って店を出る。


 ああああああああ 俺の唇に、納豆の、納豆の、納豆の粘り気が!!!!



 あれから3時間を経て、口直しをしてもなお、この唇は納豆菌に冒された感触を失っていません。どうしよう、僕汚されちゃったよ。うわあああああん


 この様な悲劇が繰り返されないためにも、やはり、納豆は食品の範疇から外し、食材としての使用を固く禁ずる法案を可決すべきです。今すぐ。ナウ!