続 納豆話
「んっくっくっくっ はーっはっはっはー
答えはNO! 全くもってNOだ!
『見た目ごときの変化』だと? とんでもない。
語るに落ちるとはこのことだ!」
「良いかね諸君。
もう一度説明してやろう。
納豆菌に冒された大豆は、既に大豆ではない!
何故なら! 納豆菌の活動により成分が分解されているからだ。
大豆と納豆は、化学的に見て全く別のものになっているのだよ。
そう、その違いは見た目などという生易しいものに決して留まらない!」
「納豆愛好者たちはこの変質を指して『発酵』と呼んでいるようだが・・・彼らのレトリックにだまされてはいけない!
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http://www.asama-chemical.co.jp/AOKI/BI/BI2.HTM
発酵と腐敗
この二つの状態は、食品成分を微生物が分解した状態であることには変わりありません。ではどんな違いがあるかというと、科学的には
発酵・・・糖類が分解されて、乳酸,アルコールなどが生成されること。
腐敗・・・タンパク質,アミノ酸などが分解されて、硫化水素やアンモニアなどの不快臭を生じること。
となります。しかし、糖の分解された状態でも腐敗と呼ばれることもあり、必ずしも原料や、代謝産物の違いによって区別されているものではありません。
つまり、最も明確な分け方は、
発酵・・・人の役に立つ食べ物を生み出すこと。
腐敗・・・人が食べられない食べ物となるように食品が分解されること。
となります。すなわちこの二つの言葉は、私たち人間の価値基準によって使い分けられているにすぎないのです。
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「わかったかね?
そうだ。
納豆の本質とは、大豆を『腐敗』させた成れの果て。大豆を人に例えるなら、納豆はゾンビ! そう。納豆は大豆のゾンビなのだよ! ゾンビは倒す!破壊する!焼き払え! どうした、それでも世界を滅ぼしたものの末裔かっ!」
「でも、『役に立つ食べ物を生み出す』ならば発酵なのでは?」 ○=(><)ブルワァァァァァ!
「『私の食べられない食べ物となるように食品が分解されている』のだから、『腐敗』が正しいのだァアアアア!!」