またカタン

 昨日の敗戦を頭の中で感想戦しているうちに、失ったはずのカタンへの情熱が再び盛り上がってきました。
 なので、同好会メンバーに声かけて、またカタンを囲みました。


 ところで、何故私がカタン嫌いになったかというと、それはあまりにもサイコロ運に支配されすぎる、という感覚からでした。
 サイコロ負けを繰り返してきた、という思い込みがあったのでしょう。

 昨日は敗戦したものの、途中のミスに自覚がありました。つまり、サイコロに負けたのでなく、自分の戦略にミスがあったのです。
 その上、終盤、ほぼ勝つ見込みは無かったのですが、裏の裏をついて、サイコロの目がよければ逆転の可能性もある、というところまで持っていけました。

 確かにサイコロ運はあります。
 しかし、あえてサイコロ運を突き放す、というか、最初ッからサイコロを当てにせず、あくまで理詰めで勝利に近づけるのではないか。

 僕の新たなカタンが始まったのです。



 さて、今から書くことは、恐らく腕利きのカタンプレイヤーなら「基本だろ」ということでしょう。笑い飛ばして気にしないでいただけるとありがたい。


1)「目」の最大化戦略
 最初に開拓地を配置する時に、何よりも「出目」、何かもらえる出目を増やすことを考えます。
 「この目が出ればラッキー」ではなく、「どの目がでても最低1枚はもらえる」を目指すのです。
 はっきり言って、何がもらえるか、より重要と考えます。
 0より、たとえ羊でも1。1ならば、貯めて4にする目があります。0では交渉にも使えません。

 そう。
 「この目が出れば」
 という考えは捨てる。基本的にサイコロを当てにしない所からスタートです。


2)「粘土」と「鉄」を押さえる。「木」を捨てる。
 1)の戦略で考えた上で、更にどの産物を重要視するか。
 ずばり、「粘土」と「鉄」、ついで「麦」です。
 これらを押さえるためなら、「木」「羊」はいっそ捨ててもいい。

 序盤で、木と粘土が自力生産できると進みが速いです。特に、昨日のN尾さんのように、「9」ひとつで木と粘土の両方が手に入ったりするとベストでしょう。
 しかし。
 ベストでない普通の場合ならば、「木」は捨てる。消費量は粘土も同じですが、粘土の方がタイルが1枚少ないのだから、産出量が少なくなる。ならば、少ない方を得られるようにした方が交渉で有利。

 そして、「鉄」もタイルが少ない。最初の配置で、必ず得られる道を作っておくべきです。


3)道争いはしない。交渉には応じる。
 2)の戦略によって、基本的に道争いは勝てないと悟るべきです。
 道争いの危険性は、負けたとき、負けた交差点まで伸ばした道分の資源がムダになるところにあります。

 1)の戦略が理想的に機能していれば、血道をあげて開拓地を次々作る必要は無いはずです。それに2)の戦略で得られる産物は、「道を作って開拓地」ではなく。「今あるところを都市化」の方へとプレイヤーを導いているはずです。

 交渉にはなるべく応じます。
 トップ目を押さえに行く時以外なら、相手に恩を売る方が重要と判断します。特に、自分と配置がずれている相手は大事にするべきです。自分の出ない産物、例えば木を持っているはずだからです。また、先に論じたように道争いを放棄しているなら、直接的な利害の対決にはなりにくいはず。交渉に応じておく方が将来の利益になります。


 以上1)〜3)が新しい僕のカタン戦略でした。