毛皮族『お化けが出るぞ!』@新宿スペースゼロ

 毛皮族の舞台について、ナニをどう評じればいいというのか?


 エロでグロでナンセンスでめちゃくちゃで江本純子ジュンリーだ。

 っていうか、自分のことを「ジュンリー」と呼ばせる時点でもうオカシイってわかるよね。この人は凄いですよ。

 今回観てて、改めて理解したけど、毛皮族の舞台は「一応」ストーリィの進行するパートパートの間に「ジュンリーオンステージ」が挟まれている。ってか、恐らくそっちの方がメインだ。で、歌を歌うんだけど、話の筋と関係ありそうで全く関係ない。でもバックは歌に合わせてちゃんとセットを変えるんだね。いや、しばしば歌に引きずられて筋も歪む。ジュンリーは、恐らく自分の歌いたい歌をぐわーっと歌ってる、だけではないのか。きっとそうだ。それに観客も、他のキャストも付き合わされて巻き込まれる。圧倒的な自己顕示欲発散エネルギー。なのに、しっかり客の方をむいてそれをやるもんだから、すがすがしいのな。妙に。

 ちなみにジュンリー、歌はそんな上手くない。発声が出来てるから声量あるけど、そんな上手くない。でも歌う。ぐわーっ と歌う。ヤツとカラオケに行くのは避けたほうが良い。


 でまあ。んなことはどうでもいい。うん、毛皮族の舞台ほど内容がどうでもいい舞台もあるまい。


 困ったのは、この舞台をいっしょに観たRちゃんの反応。

 完全にジュンリーにアテられたらしく。

ジュンリー最高!」
「ファンクラブ入るかもしれない!」
「感動したよ!!」

 オレは毛皮族から感動を得たやつを初めて見ましたよ。この子おかしいですよカテジナさん。