宝塚歌劇団 雪組公演『青い鳥を捜して』『

タカラヅカ・ドリーム・キングダム』@東京宝塚劇場

 さえりねーさんにお願いして、以前から一度は観ておかねばと思っていた宝塚の公演を見せてもらいました。


 休憩時間をはさんで、前半はお芝居、後半はショーという構成。


 お芝居の方はね、そうね。正直「普通のお芝居」という軸で観るといろいろ物足りないところも。でも、それは評価軸が違うのでないかと思う。まあ、ねーさんも「さらっと流して」と言ってたので流してみよう。


 ショーはね、スゴかったデスよー
 万華鏡のごとく、舞台とキャストがくるくるくるくる。 そして面白いのが、常に、そう常に、舞台全体で出てくるキャストの格付けを表現してるところ。全く予備知識の無い人でも、「ああ、この人よりこの人が格上で、この人はさらに上なのかー!」とわかるようになってます。こうね、そのキャストが降りてきたり上がってきたりサイドから出てきたり(ほんとーにいろんな登場をするよ)時の周囲のお迎えの人数・姿勢が違う。

 入れ替わり立ち替わり、歌い、踊りながら現れては出てくるんだけど、その運動量たるやハンパじゃない。

 えーと失礼ながら、舞台から消えては新たな衣装・装備を身につけ登場されるその凄まじさに

 「ガンダム? 種ガン? ウィザードシステムでバックパックを交換して再出撃?!」

 とか思った私は無礼者です。


 そしてそして、遂に出ました。「シャンシャン」と羽。シャンシャンというのは、片手で持つ花笠みたいなもの(とは限らず、剣状など舞台・演出にあわせてさまざまなバリエーションが存在)に長い帯をつけたものですね。見れば「ああ、アレね」ときっとわかるだろう。いやー あれ思いついた人は天才。舞台全体をひとつにまとめるに最高の小道具ですな。
 で、有名な、「羽」 正しくはなんて言うんでしょうか。これも、羽の枚数・豪華さが偉さによって全く違う。最初はちゃんと2枚の翼状だったのが、だんだん豪華に孔雀の羽状にスゴくなっていき、トップさんになるとぐるっと全周状態。

 さえりねーさんによれば、普通トップさんの背負う羽は12kg。ところが今回の公演の羽は20kg近いと。
 もちろん、それを背負っても歌うし、優雅に歩きますよ。背筋をしゃきと伸ばしてね。どういう鍛え方なんだろう。


 圧倒されるものがありました。いやー生で一度見ておくべきですよ。宝塚って、特に男性だと伝聞情報でイメージがあって、それは決して間違いではないんだけど、そのクオリティとかパワーとかは実際に生で見ないと把握できないと思う。







 ショーの途中で、歌に誘われるように一瞬意識が落ちたのはないしょ。