東京ジェットアッパー「陽の訪れのように」@大塚 萬スタジオ

全体的に、「若い」芝居。

最初の導入部とか、見栄を切るときの剣の振り回し方とか、特に重要なシリアス部分を基本的に台詞回しにたよっちゃってるところとか。すんげー若い。

あくまで主観だけど、その若さが気持ちよさとか清清しさとかじゃなくて、痛々しさに感じてしまうのは僕がじーさんになったからなのか?

特に残念なのが、試衛館一党の朝を迎えたところ。
「しかたなく」なのか「目が覚めた」のか「心変わり」なのか、そこらへんの感触がはっきり伝わってこないので、もっとも大事なところなのに残らない。

心が揺れていたのは誰なのか、5人全員なのか、違うのか。それぞれは、あの間に、どう天秤が傾いたのか。それを言葉だけで片付けようとしてるから、どーも台詞が多く、かつうわ滑って響く。そんな気がした。


殺陣はなかなかよかったと思う。


まえぞのまいこ、の熱演は高く評価。他の役者と絡みがほとんどないから、かもしれないが、なんとなく演技の質が違い、正直格上。そのため逆に浮いて見えた。