MotoGP 2006日本GP

 音。匂い。空気。

 年に一度の舞台を味わうために、今年もやってきましたツインリンクもてぎ

 昨年は仕事の都合でほっとんどレースは観戦できなかったから、今年はたっぷり3レースを観戦。
 1コーナーの内側でMotoGPマシンの轟音が迫ってくるのを楽しんだり、ダウンヒルを駆け下りて90度の向こうに消えていくのを楽しんだりした。

 今年は大クラッシュとか無くて、フェアなレースで本当に良かった。
 250ccの青山博一地元連覇は素晴らしい。決して楽なレースではなかったと思う。先頭を走り続ける、それも母国のGPで。そのプレッシャーに打ち勝つというのはどんな精神力なんだろう。
 MotoGPの中野選手は、確かに残念だった。ファイナルラップで、ライムグリーンのマシンが帰ってこないことにみんながざわめいた時、オーロラビジョンにそれが映った。人によっては、無理しなければ5位だったのに。カワサキならそれで十分なのに、そう言うかもしれない。しかし中野選手はこう言っている。

「何と言っていいのか分かりませんが、ここにレースをしに来た以上、最終ラップでは4位を狙う以外ありませんでした。」

 イイね。狙う以外ありませんでした。これがレーサーですよ。