「ダブリンの鐘つきカビ人間」@ル・テアトル銀座

 03年の「ダブリンの〜」を観ている。
 今回も特に大きなストーリィの変更はないので、サプライズやインパクトはその時と比べて薄れてしまう。まあ、当然だ。

 特筆したいのは、主演の「カビ人間」。
 彼の設定は「綺麗な外見と汚れた内面」が裏返しになって「誰も近づきたくないような汚れた外見と、天使のごとく美しく素直で綺麗な内面」になってしまった男。

 その設定が、前回より、よりストレートに伝わってきた気がする。これは役者の力かな。前回は、正直なトコ、心が綺麗というよりはアタマが弱いという風に見えてしまったから。


 池田成志の市長は、相変わらずサイコー。悪役って良いですね。